株式会社五十嵐商会

鉄コーティングとは?

カルパー剤に代わって鉄粉で種モミをコーティングするもので、

  • 鳥害から種モミを守ります。
  • 貯蔵できるので農閑期にコーティング作業ができます。
  • 播種同時に除草剤が散布できます。

鉄コーティングの特長と留意点

コーティング剤 鉄粉、焼石膏
浸種 積算温度40〜60℃(芽出ししない)
その後、すぐ鉄コーティングしない場合は籾水分15%に乾燥させる
代かき(代の硬さ) 移植の場合と同程度から播種時に車輪跡が消える程度の硬めの代かき
播種 表面播種
落水方法 自然落水
出芽までの日数 2週間前後
特長と留意点
  • 鉄コーティング種子は表面が硬く、鳥害を軽減できる
  • 長期保存ができ、農閑期にコーティング種子が準備できる
  • 播種量や出芽状況を目で見て確認できる
  • 水のかけ引きによって温度(入水保温)や酸素供給の調節ができ、 気象条件の変化に対応しやすい
  • 出芽までの時間が長い(2週間前後)
  • 酸素発生剤がないので、土中に潜ると苗立ちに失敗しやすい
  • コーティング後に酸化による発熱があるので、保管管理、保管場所に注意が必要
  • 水管理が容易な圃場を選び、均平で高低差のない整地が必要
  • 耕作放棄地や雑草多発田は避ける

鉄コーティングのメリット

1. 生産コスト低減

育苗作業が要らず、種苗費や資材費、労働費などの削減が図れます。

2. 省力・軽労化

  • 育苗作業・苗運搬が要らず、移植栽培と比べ、労働時間の短縮が見込まれます。
  • 農閑期に集団や共同であらかじめ種子を粉衣でき、準備しておくことができます。

3. 機械・施設の効率的利用

  • 出穂期・収穫期が移植栽培より遅れるので、移植栽培と組み合わせることで、作期分散が図れます。
  • 機械や施設の効率利用ができます。

4. 高品質米生産が図れる

  • 生育期間が移植栽培に比べて5~10日遅くなるので、近年、高温登熟による障害が避けられます。
  • 早期品種では乳白色米などの発生が少なくなります。

5. 鳥害の心配が少ない

  • 鉄コーティングをすれば、表面が硬くなるため、スズメの食害の心配が少なくなります。
  • 水がなければ、カモの習性から食害を抑制できます。

6. 環境にやさしい

  • 鉄コーティング直播は、表面播種で、代かき後は自然落水するため、圃場の水が用排水に流入することがありません。